2017年6月 新着楽器と入荷予定のご案内

≪輸入クラシック 中古≫

パウリーノ・ベルナベ トーレスモデル 2014年 645mm 松・中南米ローズ

ラミレス3世のもと、このブランドの黄金期において工房長を務め、「PB」のスタンプで類まれなギターを作り、独立後の1972年には名手イエペスの愛器となる有名な10弦ギターを製作、名実ともにスペイン、マドリッドを代表する製作家となったパウリーノ・ベルナベ1世(1932~2007)。
その偉大な父親と最後の20年余りをともに工房で過ごし、現在も旺盛な製作活動を続けるベルナベ2世(1960~)。本作はその2世の充実した製作ぶりを如実に示すトーレスモデルです。自身2本のトーレスを所有しており、本作はその実地の仔細な研究の成果とされていますが、やはり単なるレプリカにとどまらない、オリジナリティにあふれたものになっています。「エンペラトリス」を思わせる豪奢な外観、良材の使用と隙のない仕上がり、古雅なニュアンスと同時にこのブランド特有の重厚な力強さを感じさせる1本。ほぼ無傷の大変に良好な状態。

レイド・ガルブレイス 1994年 650mm 松・中南米ローズ

あくまで個人製作をベースとした工房ながら、類まれな才能を多く輩出したイギリスの名工デビッド・ホセ・ルビオ。
その一人として、またルビオの養子として「ルビオ・アンド・サン」ラベルでの製作をしていたレイド・ガルブレイス。本作は本人名義による1本。いかにもルビオ工房らしい全体に太く温かみのある響きが特徴。耳に心地よく柔らかい響きのなかにどこか凛としたニュアンスを感じさせるあたりは師匠譲りでしょう。良質な材の使用と全体に滋味を感じさせる外観も、古楽器の製作でも名を馳せたこの工房のならではの審美センスを感じさせるものとなっています。年代考慮すると美品と言える状態。

ホセ・ラミレスIII世 1a C-664 1977年 664mm 杉・ローズ

スペインが誇る老舗工房にして世界でもっとも有名なギターブランド ホセ・ラミレス 。
ホセ・ラミレス1世(1858~1923)の時代から1世紀以上に渡り文字通りスパニッシュギター製作史そのものを形成してきたと言って過言でなく、そのなかでもとりわけ豊饒の時代とも言えるホセ・ラミレス3世(1922~1995)の時期に製作されたギターは、革新的でありながら幅広いポピュラリティを獲得し、世界中のギターファンを魅了し続けました。
表面板に杉材を使用。胴の厚みを大きくとり、横板の内側にはフラメンコギターで使われるシープレス材を貼り付けて二重構造にしています。弦長は664mmで設定(通常は650mm)、塗装には従来のセラック塗装からユリア樹脂のものに変えられており、これらラミレス3世がクラシックギターに対して行った改革は実に独創的なもので、のちのギター製作全般に大きすぎるほどの影響を及ぼしたのと同時に、「ラミレストーン」と呼ばれる甘く艶やかでロマンティックな音色が、まさにクラシックギターのイメージを決定するほどに一世を風靡しました。
本楽器はそのラミレスのシンボル、モデル 1Aの 横裏板ローズウッド仕様。奥行きがあり太く力強い響きと、豊かな音量、多彩な表情はまさにラミレス。よく弾きこまれており、ボディ全体が鳴り、ストレスなく抜けてゆく発音はやはり格別なものがあります。

≪国産クラシック 新作入荷予定≫

西野春平 35号 ハウザーモデル 650mm 松・ロー

トータルクオリティに優れ、特にその音響バランスにおける精緻さは見事。邦人製作家らしい落ち着いた慎ましやかな響きながら、みずみずしさを感じさせる音色はこの製作家の特徴と言えるでしょう。この価格帯においては群を抜く仕上がりで、使用材も申し分のないクオリティ、まさにコストパフォーマンス抜群の一本。氏のトレードマークと言えるハウザーモデル、外観だけでなく、オリジナルの音色に対する憧憬もまた如実に表れた一本です。

≪国産クラシック 中古≫

ヤマハ GC-50 1980年~1990年代 650mmm エゾ松・中南米ローズ

スパニッシュギターの伝統に対する敬意をそのままブランドの基本コンセプトとしたヤマハのグランドコンサートシリーズ。1960年代後半から現在も続くこのシリーズは、この日本最大のメーカーの矜持がはっきり表れた特徴的なものとなりました。
本作はハイエンドモデル GC70シリーズの系統モデルとして開発されたもの。表面板はえぞ松単板、横裏板に上質な中南米産ローズウッドを使用し、製作は江崎秀行氏。ネックは広めで弦間もやや広めに設定しており、全体に音も含めたっぷりとした印象。GCシリーズ製作の中心的存在による、クオリティの高い一本。

黒澤澄雄 No.3 660mm 杉・ローズ

おそらく製作家の渡西前後の作かと思われますが、当時日立市に工場があったある楽器メーカーの普及モデルとして製作。
どっしりとした武骨な荒らしさが逆に魅力的な一本。入門用またはセカンドギターとしてどうぞ。

≪輸入フラメンコ 中古≫

ビセンテ・カリージョ Pasion Flamenco Blanca 2013年 660mm 松・シープレス

近年は名手カニサレスなどの使用により世界的にシェアを拡大しているスペインの老舗ブランド。その歴史は長く、18世紀から連綿と続く製作家の系譜に位置します。クラシックギターも製作していますが、その名はやはりフラメンコギター製作において記憶されていることでしょう。軽すぎず、乾きすぎず、適度な重量感をもってしっかりとバランス良く鳴るギターは愛好家たちからも新たな定番ブランドとして注目されています。

リカルド・サンチェス・カルピオ 1FN 1998年 650mm 松・ローズ

コストパフォーマンスの良いフラメンコギターの定番として、日本でも多くのユーザーに愛用されているブランド。その魅力は、いかにもスペインメイドのフラメンコらしいコクのある音と粘りを持った硬質な響き、歌うところではしっかりと歌う音色、申し分のないレスポンスと楽器本体の雰囲気といったところにもあり、入門用として申し分のないブランドでしょう。
本作は前所有者によりヘッド形状をコンデ・エルマノスのメディア・ルナヘッドに改造、またラベルは剥がされていますが、表面板の内側にブランドスタンプが押されています。

≪国産クラシック 新作 入荷予定≫

清水優一
ロマニリョス1世の設計、音作りにて、口輪など一から手作りで作成した入魂のモデル。高い工作精度にて美しく仕上げられた外観、ロマニリョスモデルらしい透明感あるしなやかでクラシカルな音質です。

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