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15.スラーに歯を食いしばる?
スラーがきれいにできるようになると、腕前にも自信が出てきて練習の楽しさも倍増することでしょう。 しかし、スラーは上級者にとっても難しい技術です。 上行スラーは左指で弦をたたいて音を出し、下行では左指で弦をはじいて(引っかいて)音を出します。 その部分だけを取り出すと、面白くもなんともありませんが、曲の中で使われると響きがなめらかになり、いろいろなニュアンスを与えることになります。 使い方次第でスピード感が出たり、ぼかす効果が出たり、アクセントを与えたりします。 上行スラーでは、たたく動きであるため、1~3の指では初心者も比較的うまくできるのですが、4の小指では力がないため音がはっきりせず、たたく位置も不正確になりやすいため、つらい練習かもしれません。 下行ははじめは引っかく指と一緒に支える指の方が動いてしまい、うまく引っかけないと思います。 上達するにはスラー自体の練習をやることも有効ですが、左手全体のバランスがとても大切です。 本当に上達したい方にはセゴヴィア等の全音階練習(24調)を合わせて練習されることをおすすめします。 すべてでなくても、ハ長調、イ短調、ト長調、ホ短調くらいでも効果があります。 練習が進むと、実はスラーは力で鳴らすのではなく、指のバネで鳴らすのだということがわかってくると思います。 力を必要とする場合もありますが、スラー全体の1~2割くらいに過ぎません。 そして、一応できるようになったら、曲の中にスラーを溶け込ませなくてはなりません。 スラーにさしかかると、慣れないうちは力んでしまい、その部分だけ早くなったり、スラーとして鳴ってはいても妙に目立ってしまったりしがちです。 曲の中でスラーが自然に鳴るようになるには時間も必要ですし、自分の音をよく聴かなくてはなりません。 早いスラーでなくても、曲の中でリズムをこわさずに多様なスラーが自然にできるようになれば、あなたは上級者の仲間入りをしたことになります。
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