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21.音階練習は本当に必要?
どのような楽器であれ、練習の基本は音階練習(スケール)とされています。 でも、音階練習は退屈な練習の象徴でもあります。できることならやりたくない、大半の方はそう思われることでしょう。 音階練習は本当に必要なのでしょうか。ほかの練習ではカバーできないのでしょうか。 答えはおそらく、NO(絶対に必要とは限らない)です。 しかし、音階練習ほど無理なく指に柔軟性や正確な動きが得られ、音が充実してくる練習はほかにないでしょう。 音階練習はそもそも、目的をもたなければあまり効果はありません。 ポジション移動を滑らかにすることを目的とするのか、動きの正確さを目的とするのか、レガートに弾くことを目的とするのか、均一な音で弾けることを目的とするのか、練習者によって、さまざまな目的が考えられます。 練習速度が早いか、遅いか、大きな音でやるか、小さく弾くか、アポヤンドか、アルアイレか、それぞれに得られるものが違います。 欠陥を矯正するための練習として、音階練習は単純な課題であるために問題点に注意を払いやすく、曲を何度も弾くより効果的だったり、無理をせずに済むのです。 もちろん、適切なやり方を選ぶことはとても大切で、ただ漫然と(いやいやながら?)やる音階練習から得られるものは少ないでしょう。 晩年まで強靭なテクニックを誇る名チェリストだったポール・トルトゥリエは、「私はガンム(音階練習)を始めるときが一番幸せだ」と語ったと言われていますし、セゴヴィアは、「2時間の音階練習は6時間の無益な練習に匹敵する」と語ったとか。
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