HOME練習のヒント初心者ガイド > 22.右手の角度
22.右手の角度
爪の形と同様に、右手の角度は演奏に重要なポイントとなります。 これにも諸説あり、現状では標準と言える右手の形や角度は、まだ確立していないと言ってよいでしょう。 大雑把に言えば、「アルハンブラの想い出」の作者であるタルレガの時代からセゴヴィアの時代には、彼らのように弦に垂直となる構えが正しいとされましたが、イエペスや、セゴヴィアの次世代であるジョン・ウィリアムス、ジュリアン・ブリームあたりからゆるやかな角度になってきています。 これには演奏されるレパートリーが多様化していったという事情も反映されています。 しかし、一方では角度をゆるくすることによって、個性的な表現や独自の音質という面からは、画一化が進んでいるとする見方もあります。  弦に垂直になる構えは、弦を振動させることから考えると合理的のように思えますが、右手をひねるため、やや不自由な動きとなります。 でも、この構えでは指ごとに性格の異なる音質が得やすく、多彩な表現が可能となる利点があります。 これに対して、ゆるやかな角度に構えた場合は、指に無理がかかりにくく、ピアノのような均一な音質が得やすくなります。 しかし、とちらが動きが楽か、そして自分の表現をしやすいかは、その人の手の骨格にもよりますので、最終的には自分で判断していくことになります。   一般的な傾向として言うなら、弦に対して斜めに弾くとやわらかい音になりますが、反面、ぼやけた、輪郭のない音になりやすく、垂直に近いほどはっきりした硬めの音となります。 どちらが力強いかというと、それは弾き方次第で、垂直であっても爪の先がかかるように弾けば繊細で透明な細い音が得られますし、斜めであっても深い位置からしっかり「ためて」弾けば堂々とした太い強靭な音が得られます。   実際にどのような音になるかは、弾く方の爪の硬さ、長さ、厚さ、幅、皮膚の状態のほか、そのギターの特性や張っている弦の性質にも関わってきます。 思った音にならないときは、右手の角度を変えてみる、爪の長さや削る角度を変えてみる、弦を別の種類に変えてみるなどの工夫をしてみてください。 爪の削り方が悪いと直接的に右手の形に影響しますので、ある程度良い音質が得られるようになったら、音をよく聴きながら、弾きやすい角度で弾けるように削り方も調整する必要があります。 鏡を見て不自然な動きになっていないかチェックするのも有効でしょう。
beginer-2 beginer-2