HOME練習のヒント初心者ガイド > 25.調弦は難しい!
25.調弦は難しい!
初心者にとって、弦を取り替えたあとの調弦は、かなりやっかいではないかと思います。 ある程度弦が安定してからも毎日少しずつ下がりますので、練習のたびに正しい音程に調弦しなくてはなりません。 調弦には、基準に音叉を使うと正確な音程を得ることができます。 しかし、音叉で調弦するのは、ある程度慣れた方でないと困難かもしれません。 その点、電子チューナを利用すると、メータの動きやランプの点灯によって容易に正しい音程に調整することができます。また電子チューナーは、他の人が近くで練習しているような、音程の差を聴き取りづらい場所で調弦するときにも威力を発揮します。 しかし、正確に調弦することは、実は上級者にとっても容易なことではありません。 その原因のひとつは、弦の精度が必ずしも高くないことです。 開放弦で正確に合わせたとしても、しばしば他のポジションで音程が合いません。 ひどいときは交換したばかりの弦が使いものにならないことすらあります。 これはメーカーの問題でもありますが、ある程度使用した弦では、フレットに当たる部分がつぶれることによる宿命的な変形も音程に影響します。 これらのことを仮に「受け入れざるをえない」とすると、どうしたら実用的に良い音程が得られるでしょうか。 弦交換は最終手段としておいて、弾く曲の主要3和音の響きに合わせるというのが有効な方法のひとつと考えられています。 これは消極策ではなく、正しい音程の弦であっても同様に考えることができます。 主要3和音がきれいに鳴れば、曲はおのずと美しく響き、明るい曲は明るく、静かな曲は透きとおって響く、というわけです。 そんな難しいことの前に、2つの音が同じ音程かどうかよくわからない、という方も多いと思います。 音質が違う音を並べて同じ音程か比較するのですから、これも簡単とは言えません。 同じ音程にしたいときは、一方の音程を明らかに低い状態にしてから、再び上げていくと合わせやすくなります。 このとき、あまりゆっくり上げるとわかりにくいので、ある程度大きく変化させます。 通り越してしまったようなら、また下げ、同じように上げていきます。音程がすぐ近くまで接近すると、「うなり」を生じます。「ウワンウワンウワン」というような感じです。近づくほどゆっくりとなり、「ワーンワーンワーン」というような感じになります。そして、うなりが消えたときが一致した点です。通り越すとまたうなりはじめます。 これは、フレットを押さえた状態では比較しにくいので、開放弦のハーモニクスを使って合わせます。 たとえば、6弦の5フレットのハーモニクスと5弦の7フレットのハーモニクスを比較するのです。同時でなく、わずかにずらして鳴らすと、うなりがわかりやすいと思います。 なお、開放弦で正確に合わせても、異なるポジションで正確であるという保証はないことを知っておく必要があります。 ハーモニクスで4~6弦を完璧に合わせても、6弦の10フレットのレと4弦の開放弦レがぴったり一致することはありません。 最終的には、やはり曲がきれいに鳴るように、不正確な音程の間をとって微調整するということになります。 これは面倒なことのように感じられるかもしれませんが、いつも響きを意識することになり、繊細な耳を育てることにつながります。
beginer-2 beginer-2