HOME練習のヒント初心者ガイド > 4.右手は爪を伸ばさなくてはいけないか
4.右手は爪を伸ばさなくてはいけないか
クラシックギターやフラメンコギターを弾かれる方の多くは右手の爪を少し伸ばしています。 同じ趣味を持たない方にとっては、不潔に見えることもあるでしょうし、ご職業によっては絶対に伸ばせない場合もあるでしょう。爪は必要なのでしょうか。 ギターは、ベートーヴェンの時代には小型ではありましたが、現在のギターに近い6本弦になっていました。 爪を使うか否かについては、このころからすでに論争がありました。 その後、近代になってタルレガをはじめとする今日的な奏法の発展があり、巨匠セゴヴィアによりコンサートスタイルのひとつの完成を見ることになります。 彼は広いホールでギターを豊かに鳴らすために、爪の使い方を完成させたと言えるでしょう。 爪があると、音量が出せる、音がよく透る、音色が多彩になる、音に艶が出るといった利点があります。 もちろん、ただ伸ばせばよいのではなく、自分の爪の質、形によって、入念な手入れが必要で、ある程度自分なりの使い方を身につけるのに数年かかります。 現在、ほとんどのギタリストは爪を使って演奏しています。 フラメンコでは歌や踊りに負けない音量を要することや、激しいかき鳴らし(ラスゲアード)を繰り返すために爪が傷みやすく、樹脂等で補強するのが普通です。 しかし、爪がないと弾けないわけではありません。爪を使用しない音には独特の表情があり、捨てがたいものです。 かつて、プホールという演奏家は爪を使いませんでした。 彼は、大きなホールでは不評でしたが、とても素敵な録音を残しており、今聴き直してもまったく遜色がありません。 プロはともかく、趣味としてギターを弾かれる方は、爪なしでも充分弾けるということを知っておいていただきたいと思います。 なお、弾き方によっては、爪の代わりにピックというセルロイドの小片や、金属の爪(指輪のような形で、手のひら側から爪が出ている)を使う場合もあります。
beginer-2 beginer-2