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6.ギターの弾き易さを考える
よくギターのネックは薄い方が弾き易いと言われます。これは本当でしょうか。   ギターの弾き易さ(もちろん左手の)を決める要素には、ネックの厚さ、削り方(丸み)、指板の幅、1弦から6弦までの弦幅(ナット溝の間隔)、フレットの状態があります。12フレット以上のハイポジションになると、指板(黒い板の部分)の厚みも弾き易さに影響があります。 これらの要素が組み合わさって弾き易いか、弾き難いかが決まります。   厚さは指板の幅あるいは弦幅とのバランスが重要で、指板幅に比べて厚さがないと弾くときに左指が1弦側で窮屈な形となり、常識に反して弾きにくいことがあります。 一方、厚みがあっても、弦幅が狭いと意外に弾き易く感じます。 いい例がイグナシオ・フレタの作品です。   幅が違うといっても弦幅の場合は1ミリ前後ですから、ほんのわずかの違いで印象が大きく異なるのです。 上駒(ナット)はオリジナルとは別にスペアを作ってもらうこともできますので、広すぎると感じるときは1ミリから2ミリくらい幅の狭いせまいナットに交換してみるのもひとつの方法です。 あまり狭くしすぎても、ネックとのバランスが悪くなってしまいますので注意してください。 器用な方は、適当なヤスリがあればご自分で削り出すことも可能です(ナットとブリッジの材料はアウラにもあります)。 この場合、音質や張りが変わってしまうことがありますので、オリジナルのナットは絶対に加工せずに保管してください。   ネックの丸みのつけ方は、製作者によってかなり違います。 指板は平らに仕上げることが多いのですが、人差し指のセーハが楽なように、わずかに丸みをつけたり(たとえばラミレスやベラスケス)、左手の疲労を緩和する目的で多少ひねった形状に削る製作家もいます(サーリーン)。   フレットは通常、あまり問題にはなりませんが、ちょっと高めのものが見られたり、量産品では調整のために削りすぎて初めから低いものもあります。 調整が不適当なものでは、フレットの肩を削りすぎていて、押さえたときに1弦がネックから滑って落ちてしまうこともあります。 フレットは練習量が多い場合はだんだん減ってきて、弦が当たる場所が凹んできます。 ひどくなると振動が凹んでいないフレットに当たって、力をいれて押さえても音がビリつくことがあります。   さて、人間の手の方を考えてみると、誰一人として同じではありません。 ある人に具合のいいネックが他の人にも弾き易いとは限りません。 また、初心者は技術的にまだ充分でないため、しばしば自分の楽器を弾きにくいと思いがちです。  慣れるとどのギターにもそれなりに手がなじんできます。 もし、1年以上使っていても、他のギターの方が楽に押さえられるとか、他のギターの方が曲の中で正確に押さえられるといったことがあれば、ネックが手に合わない可能性があります。   すから本当に合うか合わないかの判断は、実はかなり難しいのです。 ただ、弾き易いといわれる製作家の作品は、日本人の体格に合う場合が多いということは言えるでしょう。  ギターを買い換えるときに一番大切なのは音質ですが、同様に大切なことが弾き易さです。 手に合うギターには愛着が増し、つい手が届き、上達にもつながるのではないでしょうか。
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