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製作の過程 / 尾野 薫 工房にて(6)

● 駒の成形と接着
写真39~43は駒の成形と接着です。

駒の接着位置はフレットをきざんだ理論値よりも2ミリ程長めにします。またサドルの溝を駒に対し少し斜めにして、6弦の弦長を少し長めにします。
古いギターではサドルの溝が平行なものが多いですが、駒を斜めに接着してあるものもあります。

一般に古いギターは音程が悪いのが多いですが、ガット弦の精度を考えるとフレッチングの誤差もしかたがない時代だったのかもしれません。厳密には今でも難しく、弦を押さえる力や、弦高、弦の太さ、硬さ等のばらつきを補正出来ません。

39. 40
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43. 44

● 仕上げ、塗装
写真44はヘッドの成形です。キズがつかない様に、塗装の直前に仕上げます。
写真45はフレット打ちです。指板接着の膠の水分が抜けるまで、なるべく時間を置いてから打ちます。また指板の 硬さや、厚みによって棹の強さが違うため、フレットを打つ前の指板が真っすぐとは限りません。

44. 45
45. 46

写真46、47は塗装です。全体を仕上げてから塗装します。

46は打ち粉による目止めです。Pomez en polvoと いう石の粉を布で包んだものを打ち付けながら、タンポで擦り、導管を埋めていきます。
目止めは時間がたつと痩せて きますから、気長に塗ります。

46. 47
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!! 完成 !!

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