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髙木真介のスペイン便り
12.コルドバ・ギター・フェスティバル (2000.6.13)

スペインではもうかなり暑くて,日中はすっかり夏の日差しが照っています。日本の今ごろは,鬱陶しい梅雨のころでしょうか。皆様いかがお過ごしですか。

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今回のスペインだよりは,7月7日から16日までの10日間にわたって行われるコルドバのギター・フェスティバルについてお知らせいたします。暑さの厳しいコルドバの夏の恒例行事になっているこのギター・フェスティバルですが,今年も盛り沢山の内容になっています。講習会とコンサートなどのイベントの二つに分けることが出来ますが,イベントのほうはクラシック,フラメンコをはじめジャズやロック系のものも含まれています。まず講習会の内容を覗いて見ましょう。

 

ギター製作 
Francisco Santiago Marin 7月7日~7月16日(40時間)

 

フラメンコ・ギター 
Manolo Sanlucar 7月7日~7月11日(20時間)

 

フラメンコ・ギター 
Paco Serrano 7月7日~7月11日(20時間)

 

フラメンコ・ギター 
Manolo Franco 7月12日~7月16日(20時間)

 

クラシック・ギター 
David Russell 7月12日~7月16日(20時間)

 

クラシック・ギター 
Maria Esther Guzman 7月7日~7月11日(20時間)

 

クラシック・ギター 
Joaquin Clerch 7月7日~7月10日(16時間)

 

古楽 
Paul O’ Dette 7月8日~7月10日(12時間)

 

作曲 
Leo Brouwer 7月12日~7月14日(12時間)

 

フラメンコ舞踏 
Inmaculada Aguilar 7月7日~7月11日(15時間)

 

フラメンコ舞踏 
Eduardo Serrano “El Guito” 7月12日~7月16日(15時間)

 

研究会 『ギターの歴史』 7月10日~7月14日(10時間)

 

以上が講習会関係です。それでは次にイベントのほうを御紹介します。

 

7月7日 22時 
GRAN TEATRO- Jose Antonio Rodriguez(フラメンコ・ギター)- Orquesta de Cordoba

– Joan Albert Amargos
(指揮)

 

7月7日 24時 
JARDINES DEL ALCAZAR(ロック・コンサート)

Presuntos Implicados
Ximo Tebar Band

 

7月8日 22時 
GRAN TEATROElberto Gismonti Family

 

7月8日 20時 
GRAN TEATRO ( Sala de Telares )Paul O’Dette(古楽)

 

7月8日 24時 
Jose El Frances

 

7月9日 20時 
GRAN TEATRO ( Sala de Telares )Joaquin Clerch(クラシック・ギター)

 

7月9日 24時 
CABALLERIZAS REALES(ジプシー・ジャズなど)

Duo Ferre
Chapi Pineda Trio

 

7月10日 22時 
GRAN TEATROBallet Flamenco De Antonio Canales

 

7月10日 24時
CABALLERIZAS REALES(ポルトガルのファド)Cristina Branco

 

7月11日 22時 
GRAN TEATRO(カンテ・フラメンコ)

El Pele
Juanito Valderrama

 

7月11日 20時 
GRAN TEATRO ( Sala de Telares )Maria Esther Guzman(クラシック・ギター)

 

7月11日 24時
CABALLERIZAS REALESQuinteto Tango con Roberto Grandi

 

7月12日 20時 
GRAN TEATRO ( Sala de Telares )David Russell(クラシック・ギター)

 

7月12日 24時 
CABALLERIZAS REALES(エスニック系,アフリカ)Waldemar Bastos

 

7月12日 22時30分 
PLAZA DE CAPUCHINOS(野外コンサート)

Ricardo Gallen

(クラシック・ギター)

Javier Riba

(クラシック・ギター)

Gabriel Exposito

(フラメンコ・ギター)

Jose Juan Martinez Pantoja

(フラメンコ・ギター)

 

7月13日 22時 
GRAN TEATROCompania de Joaquin Grilo

 

7月13日 24時 
JARDINES DEL ALCAZARAriel Rot

 

7月14日 22時 
GRAN TEATROAl Di Meola(ジャズ,フュージョン)

 

7月14日 24時 
JARDINES DEL ALCAZAR

Carmen Linares
Ala Dos Namorados

 

7月15日 22時 
GRAN TEATROToquinho(ブラジル・ギター)

 

7月15日
24時 JARDINES DEL ALCAZARLa Vieja Trova Santiaguera

 

7月16日 22時30分 
PLAZA DE CAPUCHINOS(野外コンサート)“Joaquin Rodrigo In Memoriam”- Orquesta de Cordoba

– Duo Katona
(ギター・デュオ)- Marco Socias(クラシック・ギター)- Leo Brouwer(指揮)

 

以上です。ねッ,なかなか盛り沢山でしょう。ちなみに,このフェスティバルのホーム・ペイジ・アドレスは以下の通り。

 
http://www.guitarracordoba.com

 

 

全く別の内容ですが,去る5月の半ば頃,ギター製作家の
Jose Luis Romanillos氏に会う機会に恵まれました。ロマニリョス氏は,長い間ロンドン郊外に住んでいましたが,現在は人口わずか30人ほどのGuijosaという村に住んでいます。古いお城を改築したパラドールのある,中世の面影を残す美しいSiguenzaのまちから,田舎道を7キロメートルほど行ったところに,Guijosaの村はあります。氏はのどかでひっそりした村で,悠悠自適の生活を送っています。ギター製作ものんびり気がむいたときにしているそうです。自分の製作した楽器が手元に一本もないので,今,奥様のために一本作っているところだそうです。また,奥様と共同作業で,ギター製作やギターの歴史に関する本を執筆中です。既にアントニオ・トーレスに関する本は出版されていますが,私も一冊持っていたので,この日著者にサインをしてもらいました。下の写真は,そのときのものです。いろいろなお話を伺いましたが,ひとつ大事なニュースがあります。それは,来年8月にGuijosaのすぐ近くで,製作の講習会を開く予定があるということです。きれいな修道院があるので,そこを使って行うそうです。その修道院は宿泊施設も完備されているので,受講生はそこに泊まることになるそうです。非常に優れたギター製作家であるロマニリョス氏は,同時に熱心なギター研究家でもあります。しかも,自分の知っていることは後進に伝えたいという寛大な人でもあり,ギター製作家や製作に興味のある人にとっては,とても興味深い講習会になるでしょう。この講習会に関しての詳しいことは,ギター・ショップ・アウラの本山氏にお問い合わせ下さい。

 

(ロマニリョス氏と筆者。氏が手に持っているのがトーレスの本)

 

というわけで,今回はおしまいです。どうか皆様お元気で。

 

 

高木真介,2000年6月9日,マドリード

Masayuki Takagi


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