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髙木真介のスペイン便り
21.サラマンカ文化首都,カナリア諸島国際音楽フェスティバル (2002.1.30)

おくればせながら,新年明けましておめでとうございます。今年こそ争いの無い平和な世の中が来ることを心からお祈りいたします。

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さて,久しぶりの,そして2002年最初のスペインだよりは,スペイン最古の大学があるサラマンカの話題からです。サラマンカは,学問・文化の中心地として古くから栄えてきた町で,歴史的建造物や美術品の宝庫といってよいでしょう。観光地としてもよく知られた町で,旧市街の中心に位置するマヨール広場は,スペイン国内で一番美しいマヨール広場といわれています。また,学生の町とも言われ,古い町並みに若者たちの元気な声が飛び交う活気のある町でもあります。日本からの語学留学生も数多くいます。今年2002年は,このサラマンカがヨーロッパ文化首都に指定されていて,年間を通して文化的行事がなんと千近くも予定されています。去る1月19日に盛大なオープニング・セレモニーが,プラサ・マヨールを中心に開かれました。ライトや花火が使われた華やかなセレモニーでしたが,そのうちの一部として,スペイン国立交響楽団の演奏もありました。指揮はスペイン楽壇の重鎮ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスがつとめ,ロドリーゴの「サラマンカの古文書のための音楽」と、ベートーベンの第9が演奏されました。ロドリーゴの作品は,1953年にサラマンカ大学が,創立700周年の記念に同作曲家に依嘱した作品で,ミゲール・デ・ウナムノ(作家,サラマンカ大学教授)の「サラマンカ賛歌」に基づいて作曲されました。

これから1年間,ありとあらゆる文化的行事が繰り広げられていくわけですが,さしあたり,1月20日にはマノーロ・ガルシアのリサイタル,26日にはソプラノのモンセラート・カバリェのコンサートが開かれました。また,興味深い話題として,1月29日から,門外不出といわれていたロダンの彫刻作品「バルザックのブロンズ像」が,初めてパリから持ち出されマヨール広場に展示されます。今年中にスペインを旅行される予定がある方は,ぜひサラマンカもプランに入れるとよいでしょう。きっと思いがけない美術作品や催し物に出くわすことでしょう。この件に関しての,ウェッブ・サイトは,次のとおりです。 www.salamanca2002.org

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(第18回カナリア諸島国際音楽フェスティバル)

今年で18回目を迎えるこの音楽フェスティバルは,1月7日から始まりました。2月24日まで,常夏のカナリア諸島で展開されます。2年前のスペインだより(その7)に,このフェスティバルのことを詳しく書いてありますので,ご参照してください。毎年世界的に有名なソリストやオーケストラが招かれますが,今年も例年に負けない豪華な顔ぶれです。いくつか特筆すべき出演者を挙げます。

・ ザ・キングス・コンソート(1月10日/ランサロテ,1月11日/ラス・パルマス・デ・グランカナリア,1月12日/サンタ・クルス・デ・テネリーフェ)

・ ホアキン・アチューカロ(1月15日/ラス・パルマス・デ・グランカナリア,1月18日/サンタ・クルス・デ・テネリーフェ ~ フィンランド・ラジオ・シンフォニー・オーケストラとの共演でグリーグのピアノコンチェルト)

・ アムステルダム・ロイヤル・コンセルトヘボウ・オーケストラ(1月21,22,23,24日/ラス・パルマス・デ・グランカナリアおよび1月26,27,28,29日/サンタ・クルス・デ・テネリーフェ)

・ アリシア・デ・ラローチャ(1月29日/ラス・パルマス・デ・グランカナリア,1月31日/サンタ・クルス・デ・テネリーフェ ~ グランカナリア交響楽団との共演でベートーベンのピアノ協奏曲第4番を演奏)

・ ヤナーチェック四重奏団(2月16日/フエルテベンテューラ,2月18日/ラ・パルマ,2月19日/ランサロテ,2月20日/ラス・パルマス・デ・グランカナリア,2月22日/エル・イエロ,2月23日/ラ・ゴメラ,2月24日/サンタ・クルス・デ・テネリーフェ)

今年のプログラミング等詳しいことは,以下のウェッブ・サイトに出ていますので興味のある方は覗いてみてください。www.festivaldecanarias.com

演奏曲目や出演者のプロフィールをはじめ,演奏会場の画像や,料金表などが載っています。

以上で今回のスペインだよりは終わりです。どうか今年もよろしくお願いいたします。

髙木真介,2002年1月26日,マドリード

  Masayuki Takagi

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