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髙木真介のスペイン便り
28.第17回アンドレス・セゴビア国際ギター・フェスティバルほか(2003.10.9)

皆様こんにちは。お元気ですか。今年のヨーロッパの夏は記録的な猛暑に見まわれましたが,10月になってからはさすがにその暑さもすっかり去り,だいぶ秋らしい季節になりました。

さて,今回のスペインだよりは,先ず『アンドレス・セゴビア国際ギター・フェスティバル』についてお知らせします。このフェスティバルは毎年マドリードで5月に行われていましたが,昨年から10月に行なわれるようになりました。今回のフェスティバルには,「ホセ・トーマスの思い出に」と言うサブタイトルがつけられています。ホセ・トーマスはアリカンテ出身の非凡なギターリストで,教授としても非常に優れ,彼の門下からとても優秀なギターリストが数多く輩出されました。多くの日本人留学生もホセ・トーマスに教えを受けました。数年前惜しまれながらもこの世を去りました。今回のフェスティバルでは,そのホセ・トーマスを称えて,彼の門下生たちを中心にプログラムが組まれています。

XVII FESTIVAL INTERNACIONAL ANDRES SEGOVIA

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10月3日(金)Auditorio Conde Duque 午後7時30分
DUO MUZURAKIS & PRIETO (2000年度イタリア・バリ国際コンクール優勝者のギターデュオ)
(Rameau,Giuliani,Piazzolla,Albeniz などの作品)

10月10日(金)Auditorio Conde Duque 午後7時30分
DUO CICERO D’AGOSTO  (バロック・ギターとリュートのデュオ)
(Le Roy,Murcia,Kapsberger などバロック音楽によるプログラム)

10月17日(金)Auditorio Conde Duque  午後7時30分
GENEVA GUITAR DUO(Mirian Fernandez & Muricio Carrasco)
(Gragnani,Tedesco,Jolivetなどの作品)

10月18日(土)Auditorio Nacional(国立音楽堂) 午後7時30分
IGNACIO RODES CARLOS TREPAT 他
「ホセ・トーマスの思い出に」特別コンサート。上記のギターリスト以外,多数の演奏家が出演する。(Falla,Faure,Boccherini等の作品)

10月25日(土)Auditorio Nacional(国立音楽堂) 午後7時30分
MARCIN DILLA ROBERTO FABBRI JAVIER G. MORENO
ORQUESTA CHAMARTIN指揮Silvia Sanz Torre
(Ponceギター・コンチェルト,Myers,Morriconeなどの作品ギターとオーケストラの共演)

10月31日(金)Auditorio Nacional(国立音楽堂) 午後7時30分
DAVID RUSSELL
(Bach, Tedesco,Manjon,Haendel,Waltonの作品)

以上のようなプログラムになっています。コンサートVIのデビッド・ラッセルは昨年に続いて連続出演です。ラッセルもホセ・トーマスの弟子でした。18日のコンサートIVでは,「ホセ・トーマスの思い出に」のタイトルが掲げられていて,スペインの優れた中堅ギターリストたち(やはりホセ・トーマスの弟子)が登場する他,良く知られた数人の一流のバイオリニストやチェリストなども共演します。

なお,このフェスティバルの連絡先は,下記の通りです。

FESTIVAL INTERNACIONAL DE PRIMAVERA ANDRES SEGOVIA
C / Fuerte de Navidad, 32, 6-D
28044  Madrid
E-mail : asegoviafestival@hotmail.com

それから,D. ラッセルは,このフェスティバル出演後マドリードに滞在し,11月1,2,3日の3日間講習会を開きます。講習会は,マドリードにある私立の音楽学校ESCUELA DE MUSICA SOTO MESA (C/Santa Cruz de Marcenado,1 Tel-91 5934855)で行なわれます。

 

マハダオンダ国際ギター会合

続いてもうひとつギター関係の話題です。MAJADAHONDA-マハダオンダ(マドリードの郊外にあるベッドタウン)で,ENCUENTRO INTERNACIONAL DE GUITARRA(国際ギター会合)が,10月27日から11月1日の間に開催されます。内容は講習会,マスター・クラス,コンサートから成り立っています。

講習会 イタリア出身のギターリストCLAUDIO MARCOTULLIが期間中全日受け持ちます。場所はAcademia Real Musicalで,毎日午前,午後4時間ずつ計8時間行なわれます(初日は午前だけ)。1日8時間6日間ぶっ通しですから,かなりハードな講習会ですね。受講者の数は15人までとのことです(聴講者数には制限がありません)。

マスタークラス  期間中,3つのマスタークラスも平行して開かれます。

 10月28日 JURGEN RUCK ドイツのギターリスト。テーマは,「現代音楽」

 10月29日 JOSE LUIS RODRIGO マドリード王立音楽院ギター科主任教授。テーマは「スペイン音楽」

 10月30日 BETHO DAVEZAC ウルグアイ出身,パリで教授および演奏活動をしているベテラン・ギターリスト。テーマは「ギターにおけるバッハの音楽の演奏」

コンサート コンサートは毎日,AUDITORIO ALFREDO KRAUSで午後8時30分から開かれます。各日の出演者は次のとおり。

 10月27日 CLAUDIO MARCOTULLI (地元オーケストラとの共演,PIPO, BOCCHERINI, RODRIGOの作品を演奏)

 10月28日 PAOLO BENEDETTI (今回の会合のために選考された若いギターリスト)

 10月29日 JURUGEN RUCK (20世紀の音楽から)

 10月30日 JOSE LUIS RODRIGO (スペイン音楽から)

 10月31日 BETHO DAVEZAC (バッハのリュート組曲第2番-BWV997と第3番-BWV995)

 11月1日 講習生によるコンサート

以上のような内容になっています。マドリードでこのようなギター関係のイベントが開かれるのは珍しいことです。ぜひ成功して,今後も継続して行なわれるようになれば良いなと思います。3つのマスタークラスは,各講師がそれぞれひとつのテーマにしぼってあるのがとても興味深いことだと思います。また,各自のコンサートもそのテーマに沿っています。開催されるマハダオンダは,マドリード郊外のベッドタウンと申しましたが,文化的レベルも高く,かなり大きな比較的新しい市ですが,とても美しい街です。

主催者の連絡先は下記のとおりです。

ASOCIACION JUAN CRISOSTOMO ARRIAGA
Apdo.Correos-243� 28220-MAJADAHONDA ( MADRID ) SPAIN
TEL : +34 639 18 57 03
E-mail : orquestajcarriaga@yahoo.es

今回は,マドリードでのギターに関する話題を2つお届けしました。
「芸術の秋」,「ギターの秋」を大いに楽しみましょう。
それでは,今回のスペインだよりはこの辺で。またお目にかかりましょう。

高木真介,2003年10月6日,マドリード
Masayuki Takagi

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