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髙木真介のスペイン便り
7. 第16回カナリア諸島音楽フェスティバル (2000.1.18)

あけましておめでとうございます。いよいよ2000年に突入したわけですが,巷で騒いでいたような2000年問題の影響はまったくなかったわけで,皆様もお元気で新しい年を迎えられたことと思います。

さて,今年最初のスペインだよりは,カナリア諸島音楽フェスティバルについてお知らせします。カナリア諸島は,イベリア半島から南西約1000Kmはなれた大西洋上に浮かぶ大小七つの島からなっています。風光明媚なのと,一年中気候が温暖なためリゾート地として有名です。特に冬季は,ヨーロッパ中から避寒の人々で賑わいます。スペイン本土とは,一時間遅れの時差があります。それから,温暖な気候と並んでもうひとつの魅力は,デューティー・フリーであるということ。ショッピング好きな人にはたまらないでしょう。そんな南国の楽園みたいなカナリア諸島の二つの主要な島,Tenerife島と,Gran Canaria島のそれぞれの都市,Santa Cruz de TenerifeとLas Palmas de Gran Canariaの二つの市がこのフェスティバルの共同開催地です。フェスティバルは,1月7日のオープニング・コンサートで幕が開きましたが,一か月ちょっとの間,この二つの島の間を大勢の音楽が行き来するのです。演奏会会場のSanta Cruz de TenerifeのTeatro Guimeraも、Las PalmasのAuditorio Alfredo Krausも両方とも素晴らしい音楽ホールです。

今年で16回目になる音楽祭ですが,今年のテーマは『五大陸にまたがるフェスティバル』と謳われています。このテーマ通り,出演するオーケストラや演奏家は,地元の二つのオーケストラのほか,世界中の様々なところから招待されています。出演するオーケストラは次の通りです。

テネリーフェ交響楽団
グラン・カナリア交響楽団
ケープタウン交響楽団
メルボルン交響楽団
アルゼンチン国立交響楽団
ニュー・ヨーク・フィル
読売日本交響楽団
イングリッシュ・コンソート

 いくつかのオーケストラは,少なくとも一曲自国の作曲家の曲を含んだプログラムを用意しています。いずれにしてもとてもバラエティに富んだプログラミングになっています。ギターに関しては,1月27-28日,マヌエル・バルエコが,グラン・カナリア響との共演で,定番の『アランフェス協奏曲』を演奏します。イングリッシュ・コンソートが,バッハの『マタイ受難曲』を演奏するのも興味深いプログラミングです(1月29‐30日)。というのは,今年2000年は,偉大なバッハの没後250周年にあたるからです。それから,アルゼンチン国立響のヒナステーラ作品の演奏も聞いてみたいもののひとつです。また,フェスティバルと平行して,室内楽のシリーズ・コンサートも開催されています。

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残念ながら私にはかなえられない夢ですが,一ヶ月休暇をとり,寒さとお別れして美しくて暖かいカナリア諸島に行って,昼間はスポーツやショッピングなどをして遊び,夜は世界中のオーケストラやミュージシャンの演奏を楽しむ,なんてことができたらなんてすてきなことでしょう。このフェスティバルのもっと詳しい事を知りたい方のために,フェスティバルのホーム・ペイジのアクセス先を記しておきます。

http://www.festivaldecanarias.com/1999-2000/festival/index.htm

スペイン語のみの表記のようですが,コンサートの日程,出演者,演奏曲目等は,おわかりになるでしょう。

今回は以上です。
2000年が皆様にとって,健康に恵まれ素晴らしい年になりますよう心からお祈り申し上げます。どうか,今年もよろしくお願いいたします。

高木真介,
2000年1月15日,マドリード

Masayuki Takagi


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