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フアン・ソト フラメンコサロンコンサート
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014年8月31日に開催したサロンコンサートは、スペインのフラメンコ界では、有名な フアン・ソトを招いての初めてのフラメンコギターソロの企画でしたが、多くの方にご来場 頂き、定員〆切となりました。

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プログラム1曲目は、Soleá この曲は、ホームページでもサンプル音源として挙げていた曲です。 色々な速度のソレアを聴く事が出来ました。 自在に変化するその速度は、ソレアという形式がありながらとても自由に表現できる可能性を感じることが出来ました。 1曲目から技巧的な曲を弾いていたことが、とても印象に残りました。

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2曲目は、Granaina グラナダのファンダンゴで、リズムはない「リブレ」。愛好者も多い有名な曲種で、哀愁が漂う中に、 時に攻撃的に、時に抒情的に、また音の強弱、メリハリ ということが強く感じられる名演奏でした。 3曲目は、Tientos-Tangos「あまりソロで弾かれることはありません。」というフアン・ソト氏の説明がありましたが、4拍子の曲ですので、あまりフラメンコに馴染みのない方もリズムが取りやすかったのではないでしょうか。 リズムを強く意識させるファルセータや流れるようなリズムのファルセータを織り交ぜ、リズムの奥深さを感じさせる音楽性と共に、その技術力に驚かされました。

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休憩後の第2部1曲目は、Alegrías  明るい雰囲気のこの曲種を1曲目に持ってくることで聴いている方は、楽しい気持ちでの2部幕開けとなりました。  ラズゲアード、アルペジオ、ピカード、アルサプーア 目の前で圧倒されるほどの技術を駆使した一曲でした。   2曲目は、 Soleá por Bulerías-Bulerías  ソレアポルブレリアからブレリアへと加速していくその流れは、聴いていて楽しいものです。しかし、この曲もやはりリズムの奥深さを感じさせる一曲でした。  ゆっくりの中に速さを、速い中にゆるやかな流れを、流れる様なそのリズムは、不思議な感覚をいざない、フラメンコの言い知れぬ奥深さをまたしても感じることが出来ました。 3曲目は、 Rondeña  ラモン・モントーヤのロンデーニャを最後に演奏しました。  自由なテンポ、リブレで始まり、後半割とリズムを感じられる明快で軽快な曲調へと変化して行く、プログラムの組み立てかたに感心。  コンサートの終わりにすっきりと「楽しかった」と感じられるような曲を配置した配慮か、心地よい余韻を残してコンサートの終幕を飾りました。

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クラシック音楽が、日本に入り100年以上でしょうか。 クラシックを表現手段のひとつとして選択し、世界で活躍する日本人も増え、クラシック音楽を自家薬篭中のものとして、違和感を感じないレベルまで到達している奏者が増えてきた昨今。  小さな催しではありますが、フラメンコの愛好家も増える従い、やがてフラメンコも、表現手段のひとつとして定着する日が来るであろうことを予感させる様な聴衆と一体となったコンサートでした。  また個人的にも、文化的歴史的背景の意味の深さを内に秘めた、フラメンコの奥深さを改めて感じ、表現手段としてフラメンコを選ぶアーティストへの畏敬の念も感じたひとときでした。

石川 広哉


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