サバレスはフランスのメーカーで、正確なピッチを誇る高音弦と、音量豊かで歯切れの良い低音弦が人気が
ります。
特徴 | 楽器との相性 | テンション | |||||||||||||||||||||||||
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カンティーガ |
いかにもサバレスらしいこだわりが感じられる優れた低音弦。 もともとサバレスは低音弦のきらきらした輝きと精度に定評があったが、楽器によっては音の厚みに欠けたり、耐久性に問題があったりした。 しかし新製品を発売するたびに改善されており、老舗メーカーの力量やセンスが感じられる。 カンティーガはそうしたサバレスのDNAを受け継ぎながら、一層の工夫がなされいる。 |
<良い場合> サバレスらしい自信に満ちた 低音に加え厚みが感じられる。その分、輝きは多少後退して いるが、落ち着いたバランスとなっている。 3本のバランスもよく、どのポジションでも無理がない。 フィンガーノイズも少なく、 しなやかで、快適な使用感がある。楽器を選ばない。 アリアンス(高音)との相性にも違和感がない。 <悪い場合> よく鳴るが、どっしりした重さが感じられない。 高音がアリアンスとのセットでは1弦と2弦の音質に差があり、 1弦が突出する傾向がある。 |
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カンティーガ |
ノーマルよりやや太く設計されているが、あまり大きな差はない。 | <良い場合> ノーマルと同じ性格で、うまくまとめられている。低音弦に音色の魅力があるセットはなかなかない。 <悪い場合> ノーマルと同様、 高音がアリアンスとのセットでは一弦と二弦の音質に差があり、一弦が突出する傾向がある。 |
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コラム
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しなやかで繊細な低音弦。楽器を選ばない。
巻線がやや弱い。 |
<良い場合> 別のギターのように魅力的な、表情のある低音に生まれ変わる。<悪い場合> 重量感に欠ける。 |
※スタンダードテンション |
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アリアンス |
他のメーカーと素材がかなり異なり、細い。響きが悪い量産ギター等に張ると性能が上がる。手工品とはかなり相性がある。一時3弦のみこの弦を使用することが流行った(2弦かと思うほど細い)。フラメンコ等激しい音楽に使用していると、細かくささくれ立って来るので使用しづらい。 | <良い場合> よく鳴る。明るい。べたつかない。芯がある。<悪い場合> 色彩感がない。ひどくメタリックな、神経質な音になる。 |
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赤ラベル
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以前は非常に人気があった。低音弦の輝きは特筆すべきものだったが、現在では多少量感が不足ぎみかもしれない。現在でもフラメンコの愛好家に根強い人気がある。バテが早いのが欠点。 | <良い場合> 低音弦に力と輝きがある。明るく、華やか。高音は暖かみがあるが強靱。<悪い場合> 低音がギンギンしてうるさい。軽い。高音がざらつく。音色に変化がつかない。 |
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ニュー・ |
サバレスと言えば、高音弦は研磨弦のイメージがあるが、これは珍しく透明でつやのあるクリスタル弦である。他のサバレスの高音とはかなり響きが異なり、オーガスチンのインペリアルとリーガルの中間くらいにあたる。低音はサバレスらしい繊細さと強靭さを合わせ持っており、よく鳴る。
テンションはノーマルとハイテンションの2種類。 |
<良い場合> 高音はやや硬質だが、明るく、色彩感がある。やわらかい音の楽器に張ると引き締まる。低音は6弦がしっかりた太目の音をもつ一方、4弦は繊細な響きをもっている。全体のバランスも良い。<悪い場合> 高音が鳴らしにくい。張りが強く感じられ、スラーが鳴りにくい。音が硬い。左手のノイズが大き目。 |
*スタンダードテンション |
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トマティート |
サバレスらしい音を残しつつフラメンコのキレを持つ弦。低音弦はしなやかな弾き心地でラスゲアードが気持ち良い。低音弦のチューニングの安定には時間が掛かる。また弦の持ちは他のサバレス弦同様短い。 | <良い場合> サバレス特有のしなやかさとフラメンコらしいキレを味わえる。ラスゲアードも心地よくピカードによる単音も弾きやすい。<悪い場合> 弦の張りが弱く全体に輪郭のぼやけた音になる。特に低音が柔らかく親指に食いつく感じがする。 |
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