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その6 セーハの補助練習

セーハの力をつけるのはなかなか難しい課題です。初心者のうちは力まかせに押さえがちですが、指の柔軟性が養われてくると、無理せずに鳴るようになります。人差し指の力よりは、セーハをしたまま他の指を動かすときの柔軟性が問題と言えるかもしれません。いずれにしても、少し練習を怠るとすぐにつらくなる技術ですので、充分な練習時間がとれない方には大きな問題と思います。ここでご紹介する方法は、必ずしもセーハだけを目的とはしていませんが、左手全体の力をつける上で有効と思われます。

<条件>
通勤、通学時に手提げカバンを持つ。重さは2キロ前後のものが使いやすいのではないかと思いますが、重過ぎなければ何でもかまいません。(軽い場合は、本を入れるなどして調節してください)
グリップ(握り)が極端に薄いものは適しません。1~2cmの厚みが必要です。

方法:下の写真のように、本を持つような気持ちで、親指とその他の4本の指をそろえて伸ばします。この形のまま、手提げカバンのグリップを持つのです。親指は人差し指か中指の裏側の位置が適当です。5本すべての指で支えてください。はじめは、深く(指のつけ根に近い位置で)持たないと支えきれないかもしれません。すべての指を伸ばしたまま、カバンを落とさないように、5秒くらいから始め、次第に30秒くらいまで持続できるようにします。もちろん無理をせず、少しつらくなったところですぐに普通の握り方にもどしてください。電車の中やホームで待つときが練習しやすいと思います。歩きながらでもできますが、落とさないように。慣れてきたら負荷をかけるために、グリップの位置を少しずつ指先の方にずらしてください。無理をしないことはこれまでの練習と変わりません。指の先端で支えようとするのは落下しやすいだけでなく、負担が大きすぎますから、避けてください。また、セーハの練習といっても、人差し指と親指だけで支えることは、負荷が大きすぎますのでやらないでください。

この練習は1日に2~3回やるだけで効果が見られると思います。

seha

右手で同じ練習をしてみると、意外に面白い変化が見られるのではないかと思います。

休憩。。。「どれを、どのくらいやったらいいの?」「どのように組み合わせたら効果的?」
人によって効果の出方が異なりますので難しいのですが、どの練習にも必ず、はじめと終わりにグー・パーを入れてください。手先が冷たくなる冬は特にきちんとやってください。故障を避けたいと思ったら、手を大切にしなくてはいけません。ギターを持たない練習をいろいろ試みると、ギターで練習する時間が短くて済み、肩こりや腰痛の予防も期待できると思います。

巻頭目次 その5 各指の敏捷性を高める練習(4) その7 究極の柔軟

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